2013年12月3日火曜日

スペキュローズ

      サント・ノーレのスペキュローズ(シナモン、クローブ、ジンジャー)

「スペキュローズを」ご存知ですか。
ヨーロッパ・フランダース地方(ベルギー西部、オランダ南部、フランス北部)
のスパイス風味のクッキーのこと。
シナモン、クローブ、ナツメグなど数種類のスパイスと、甜菜糖(てんさいとう)
のコク、さくさくした素朴な口当たり。コーヒーにとてもよく会います。
ベルギーでは、菓子店ごとに、スパイスの配合や、木型の模様が異なり、
オリジナルの味を楽しむことができます
今は、通年店頭に並んでいますが、元は、12月6日「聖ニコラの日」に食べました

この味がパリのお菓子屋さんでプチ流行中。
 
以上は、11月30日 朝日新聞 
北村美香さんの記事より抜粋させて頂きました

この記事を読み20年以上も前のベルギーが懐かしく思出されました。
サン・ニコラは、
12月6日 黒人の召使を従え、ロバに乗ってやってきます
子供たちは、ロバのえさ(人参等)をクリスマスツリーの足元に用意して眠ります。
次の日の朝、人参の代わりにプレゼントが置いてある
あれ! それサンタじゃないの? といいたいところですが
クリスマスには、ちゃんとサンタクローズもやってきます。
ベルギーでは、12月子供たちは、2回もプレゼントをもらえるわけです。
町のお菓子やさんでは、サンニコラを模ったひとくち大から
7-80㎝もある大きなスペキュローズがウィンドウを飾ります

昨年私たちは、このサンニコラの型を探しにベルギーへ行きましたが、
残念ながらお店すら見つけられませんでした
早いうちに、皆様に紹介できるよう、もう一度探してみようと思っています

今、サント・ノーレでは、クリスマスクッキーに加え、スペキュローズも
皆様に知っていただきたく、お待ちいたしております。
ヨーロッパ、フランドル地方の伝統菓子に出会って、頂ければ幸いです

                  サント・ノーレ オーナシェフ 島田 英明